土量計算 — 地山・ほぐし・締固めとダンプ台数
地山土量、ほぐし土量、締固め土量を土量変化率 L と C で出し、搬出のダンプ台数と埋戻しの過不足まで計算します。既定の L と C は米国の資料の値なので、設計図書の値に入れ替えてください。
土量計算 — 地山·ほぐし·締固めとダンプ台数
掘削する土は、地山土量、ほぐし土量、締固め土量で体積が変わります。運び出す量と埋め戻す量は 別の数字で、そのどちらもお金になります。変化率 L と C の既定値は米国の資料の値です。
| 地山土量(根切り体積) | — |
|---|---|
| ほぐし土量(ダンプに積む量) | — |
| ダンプ台数 | — |
| 埋戻し土量(締固め後) | — |
| その埋戻しに必要な地山土量 | — |
| 過不足(搬入 / 搬出) | — |
L と C は掛け合わせません。どちらも地山土量を基準にした比です。ほぐした土をさらに締め固める、という順番で掛けるものではありません。米国の教科書 Peurifoy, Construction Planning, Equipment, and Methods の 2-4 節は both swell and shrinkage are calculated from the bank (or natural) condition と書いています。普通土の地山 100 m³ は、ほぐすと 125 m³ になりますが、締め固めると 112.5 m³ ではなく 90 m³ です。この差は密度です。同書の Table 2-5 は普通土を地山 3,100 lb/yd³、締固め 3,450 lb/yd³ とし、その比が上の表で割っている 0.90、つまり C です。
岩は逆向きです。同じ表は発破した岩の shrinkage を −30%、shrinkage factor を 1.30 とし、compacted rock is less dense than is in-place rock と注記しています。地山 1 に対して締固めが 1.3 になるので、岩掘削は搬入ではなく搬出で終わります。上のプリセットの発破した岩には、その −30% が入っています。だから表には残土が出ます。直接入力を選んで締固め欄に −30 と入れても同じで、負の値はそのまま搬出として出ます。
ダンプ台数は米国の車両で割った値です。上の台数は 1 台 12 yd³、すなわち 9.17 m³ を積む前提で、ほぐし土量を割ったものです。日本の現場の目安はこれよりかなり小さく、10t ダンプでほぐし土量 5 から 6 m³、4t ダンプで 2 から 2.5 m³ を見ることが多いようです。車両と積載制限、それに現場までの道路条件で変わります。既定値の 180 m³ なら、上の表は 19.6 台、6.0 m³ 積みなら 30 台、5.5 m³ 積みなら 33 台です。ほぐし土量の行を自分の積載量で割り直してください。運搬費はほぐし土量に掛かるので、割る前の数字のほうが台数より大事です。
同じ土に三つの体積があります。地山土量は掘る前、地面の中にある状態です。
ほぐし土量は掘り上げた後で、体積が増えます。この比がほぐし率 L で、運搬費はここに掛かります。
締固め土量は敷き均して締め固めた後で、地山より減ります。この比が締固め率 C で、掘った穴が
出た土だけでは埋まらない理由です。上の表は L で掛け、C で割っています。
このページの L と C は、米国の教科書 Peurifoy, Construction Planning, Equipment, and Methods の Table 2-5 の値です。
日本の設計図書が使う土量変化率とは前提が違います。変化率そのものも、土質と含水比と締固めの程度で変わります。
土工の収支が効く工事では、土質調査報告書と設計図書の L と C を直接入力欄に入れ直してください。
ダンプ台数も 1 台 12 yd³、9.17 m³ の米国の車両を前提にしていて、日本の車両には合いません。
この計算機は法面の広がりを見ません。オープンカットで法面を取る掘削は、断面から求めた体積を
長さと幅と深さに置き換えて入れてください。入力した値はブラウザの外には出ません。
計算例
12 × 8 m、深さ 1.5 m を普通土で掘ります。ダンプに積むのは何 m³ で、埋戻しはいくら足りませんか。
- 地山土量 = 12 × 8 × 1.5 = 144 m³。
- 普通土は L = 1.25 なので、ほぐし土量は 180 m³。1 台 12 yd³(9.17 m³)で 19.6 台。
- 埋戻し 144 m³ を締め固めるには C = 0.90 で割って地山 160 m³。掘って出たのは 144 m³ なので、16 m³ が購入土です。
ほぐし土量 180 m³、購入土 16 m³。同じ穴を埋め戻すのに、出た土だけでは 16 m³ 足りません。
このページの 8 個の計算値は 2026-09-08 に実際のブラウザで実行し、別に算出した期待値と一つずつ突き合わせています(サイト全体で 2079 値、168 個の計算機)。
よくある質問
土量変化率の L と C は何ですか。
L はほぐし率で、ほぐし土量 ÷ 地山土量です。C は締固め率で、締固め土量 ÷ 地山土量です。どちらも地山土量が基準なので、二つを掛け合わせるものではありません。
掘った土で埋め戻せないのはなぜですか。
締め固めた土は地山より密になるからです。普通土は C = 0.90 なので、100 m³ の空隙を埋めるには地山で 111 m³ 必要になります。
ダンプの台数はそのまま使えますか。
使えません。上の台数は 1 台 12 yd³、9.17 m³ の米国のダンプで割った値です。日本では 10t ダンプでほぐし土量 5 から 6 m³ が目安なので、ほぐし土量を自分の積載量で割り直してください。